かたわらに転がる赤い宝石が今と此処を伝えてくる。
血にまみれたこの学校が、胸に貫かれた跡のあるこの服が、
今があの騒動の始まりの日で、
此処で俺は殺されたのだと告げていた。
夢でないのであればの話ではあるが。
いや、夢であろうと何という皮肉だ。かの騎士王にやり直しは裏切りだと告げ、事実やり直しなど望みはしなかったのに。
そして残念なことに夢ではないらしい。この身の痛みが現実を訴えている。
自分が意外に冷静なことに驚きながらそんなことを考えている、と思考しているのは錯乱している証拠だなと静かにパニックになっていた。
少しの時間、思考の迷路に入り込み呆けていたようだが、ここにいても仕方がないので自分が死んだ痕跡を消し、家に帰る。
帰る間に考えを整理することにした。
俺が覚えているのは聖杯戦争が終わり、セイバーと別れ、つかの間の暖かい時間をすごし、遠坂の努力もむなしくイリヤが逝ったあたりまで。
俺はその後何をして……いやあの時何をして……。どうしても思い出せない自分の行動。
思い返すこと数分、無情にも家にたどり着いてしまった。
以下製作中……ということで勘弁ぽ。
よくある逆行モノかな、なんか文章的にはアーチャーみたいだけど還ってきたのは士郎くんですorz