てぃるなのーぐ。[Novel.]


あねおとーと、あにいもーと。(仮)

 私はもうすぐ消えてしまう。

 それは避けようのない事実、そして士郎には伝えていない現実。
 凛に協力してもらい何とか延ばしていたカウントダウンもそろそろ時が近い。
 もとよりこの身はあの戦争のためだけの器いくらも持ちはしないのだが。あがいて、もがいて、その短い時間だけが欲しかったのだ。アインツベルンの魔術師としてでなく、衛宮切嗣の娘として衛宮士郎の姉として。

 ただそれだけの思い出が欲しかったのだ。くだらなくも平和で、愚かしくも楽しい、この何気ない日常の。
 ただそれも少しだけ後悔していることがある、士郎の心のダメージが私たちが触れ合った分だけ増すこと。
 おそらくそれは間違いない。その程度には私は士郎にとって大切だとうぬぼれていいだろう。

 だけど、だけどこの時間が楽しくて嬉しくて、すべてを忘れてしまいたくなる。私が何者であるかも、この世界がそう優しくないことも。
 すべてを。

---- interlude ----

 このごろイリヤの調子が悪い。
 流石にもう限界だということなのだろうか。
 魔術師としての私は協力などできなかった。それでもイリヤの友人としての私は助けずにはいられなかった。対価など考えず、ただただがむしゃらに救うことしか考えることができなかった。
 魔術師としての私はそんな行動をあざける。人間としての私はそんな所に嫌悪を持つ。
 一体どうしてしまったというのだ。私は魔術師である、人間としての良識などすでになくしたはずなのに。
 こうしてイリヤの様子を心配している。
 イリヤが死ねば士郎は悲しむだろう。それ以上にあのアーチャーへの一歩を踏み出す可能性すらある。
 イリヤと私以外は知らないだろうアーチャーの正体、英霊エミヤそれが彼の名であり、衛宮士郎の行き着く先である。
 私とイリヤは士郎を英霊エミヤへといたらせるわけにはいかないという共通の思いがある。
 そのためには彼の行動原理を変えねばならないだろう……が、今のところ変わりなどしていない。
 未だ正義の味方を目指し自らを犠牲にし、そういう生き方をするつもりでしかない。
 そんなことであの騎士王との思いを遂げようというのだろうか。



以下製作中……ということで勘弁ぽ。
あれ?なんか凛っぽく無い……凛っぽいってどんな感じなのかが微妙だが
あれ?なんかイリヤっぽく無い……もうちょい無邪気な感じの文章にしないとだめかorz


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